・【帯状疱疹後神経痛】
「痛みが回復せず、痛みが強くなるばかりで途方にくれていました・・・でも、服がこすれたときぐらいしか、気にならなくなりました。」
・【帯状疱疹後神経痛】
「痛みはさほど気にならなくなり、指も曲がるようになりました。 」
「痛みが回復せず、痛みが強くなるばかりで途方にくれていました・・・
でも、服がこすれたときぐらいしか、気にならなくなりました!」
※残念ながら、全てのお客様にこのような結果が出る訳ではありません。
施術を重ねても、全く変化がみられない方もおられます。
しかし、慢性的な痛みにお悩みなら、鍼灸を試してみる価値はあると思います。
●疾患:帯状疱疹後神経痛
●アンケート日: 初診より約1ヶ月後
●症状の経過
5ヶ月前から激しい帯状疱疹後神経痛が右胸背部に生じていた方でした。
関わり始めた当初は、ご本人が痛みを訴えるあまり、ご家族が救急車を呼んでしまい…
一夜、入院してきたこともあった… と言うほどの方でした。
「帯状疱疹後神経痛で入院する人はいませんよ…。」と担当の医師に言われたそうで、途方に暮れていました。
私の鍼灸を受けるようになってから2ヵ月、帯状疱疹後神経痛が生じていた部位は、安静時には痛みを感じなくなったそうです。
動作にて肌着がこすれる時に、切り傷が擦れた時の痛みのような感覚が生じる程度に落ち着いてきて、その範囲も狭くなっているそうです。
ただ、残念ながら、帯状疱疹後神経痛はかなり厄介なもの、
全てのお客様がこのように早々に変化するものではありません。
とても悔しいことに、鍼灸を続けても、まったく痛みが改善しないお客様もおられました。
私を信じてくれたお客様たちにも、ただただ申し訳なく・・・
今回のお客様は、アロディニア(かすかに触れる等、通常では痛みと感じられないような刺激でも痛みと感じてしまう症状: 異痛症とも呼ばれます。)と呼ばれる症状があまり強くみられませんでした。
母校の大先輩の論文より、アロディニアがあまりみられない症例においては、鍼灸が効果をあげる場合が多いとの報告(※1)がありました。
今回のお客様も、アロディニアがあまりみられなかったことが、鍼灸介入後の改善につながったのではないかと考えています。
症例を積み重ね、また国内外の文献を参考にしながら、この疾患についてもより精度を高めていきたいと思います。
※参考文献:
(※1 帯状疱疹後神経痛に対する低周波鍼通電法の効果:筑波大学理療科教員養成施設/東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター 菅原正秋: 医道の日本 第759号(平成18年2月号)2006年)
「痛みはさほど気にならなくなり、指も曲がるようになりました。 」
●疾患: 帯状時疱疹後神経痛(右手指の痛み)
発症4ヶ月後より施術開始
●アンケート日: 初診より約3ヶ月後
※以下、アンケート内容の書き起こし文です。
●訪問施術を受ける前は、どんな症状にお悩みでしたか?
「帯状疱疹の後遺症が残り、親指と人差し指が曲がらなくなったのですが、完全に曲がるようになりました。」
●痛みの強さ
Wong-Bakerフェイススケールにて、
開始前:4 ⇒ 2
●からだの動きにくさ
Wong-Bakerフェイススケールにて、
開始前:0 ⇒ 0
●訪問施術を受けてみた感想をいただけましたら幸いです(^^)
「医者の指示の薬を飲んだのですが全然回復しなかった。」
●訪問施術を受けようか迷っておられる方に、一言頂けましたら幸いです (^^)
「(※コメントなし)」
●症状の経過:
右腕に帯状疱疹を発症したものの治療が遅れ、帯状疱疹後神経痛が親指や人差し指の指先に残ってしまった方でした。
初診時も、寝ていても痛みがうずいて寝付けないこともあったようでした。
また、痛みが強く動かせなかったときもあったようで、そのためか指の関節が固まり(拘縮)曲がりにくくなっていました。
帯状疱疹後神経痛にともなう拘縮は、初めて目にする症状でした。
施術は週1回、神経痛の残存している局所に加え、その神経の根元にあたる首の後ろ側や、拘縮している指の関節部にも鍼を行いました。
灸や軽いマッサージ、ストレッチ等も併せて行いました。
痛みのフェイススケールは施術開始当初は4でした。
施術6回目で2とかなり緩和しましたが、関節の拘縮はまだみられていました。
その後、拘縮も徐々に改善していき、指を丸めたときに空いていた隙間もぴったりとつくようになり、施術13回目で終了となりました。
●症状についての解説(私見含む)
・帯状疱疹後神経痛と鍼灸マッサージ
帯状疱疹の発症後、治療開始が遅れたり、身体的・精神的ストレスのために治癒が遅れると、その後に延々と痛みが続くことがあります。
これは帯状疱疹後神経痛と呼ばれるもので、難治性の痛みの代表的なひとつです。
なにをしても引かない痛みに何十年も悩んでいる方もおられます。
鍼灸による改善も限定的で、私の施術例でも約7割の方は症状不変でした。
一方、約3割の方は症状が軽くなり、約1割の方は症状が気にならない程度まで軽くなりました。
アロディニアと呼ばれる感覚異常(軽く触れただけでも痛みを感じてしまう)がみられない方は、改善がみられやすいようです。
前述の方もアロディニアがみられなかったため、改善できたのではないかと考えています。