脊椎圧迫骨折(胸椎/腰椎)

●脊椎(胸椎・腰椎)圧迫骨折って、どんなこと?

 

背骨(脊椎)が外力を受けてタテにつぶれることが圧迫骨折です。

 

魚の背骨をイメージしてみて下さい。

 

小さな円筒形の骨(椎骨)がいくつも連なって、棒のような背骨(脊椎)をかたち作っていますね。

 

 

強く尻もちをついたり、交通事故などで背骨(脊椎)にタテ方向に強い力が加わり、いずれかの椎骨に力が集中すると、その椎骨がつぶれてしまいます。

 

それが圧迫骨折です。

 

 

この傷害は、閉経後の女性に多くみられます。

 

なぜかというと、閉経後は女性ホルモンの分泌が減少します。

 

女性ホルモンは骨を養う作用もあるため、骨がスカスカになってくるのです。

 

(骨粗鬆症・骨粗しょう症)

 

 

そのため、骨が強かったときにはありえないような、せきやくしゃみ、軽い尻もち、軽い転倒、程度のことでも圧迫骨折が生じてしまうのです。

 

 

この痛みは慢性化しやすいものです。

 

また、圧迫骨折を生じると、他の椎骨も圧迫骨折を生じやすいということも報告されています。

 

 

●高齢者の圧迫骨折の一般的治療法

 

受傷後から約1ヶ月の間は、硬性コルセットを装着して固定、安静に努めることが必要です。

 

骨折部は不安定で容易に変形しますので特に注意が必要です。

 

 

つぶれた椎骨が元の形に戻ることはありませんが、それ以上につぶれるのを防ぎ、つぶれた部分がくっつく(癒合)のを促すには、やはり固定、安静が重要です。

 

 

お歳を召された方の場合、この時期は入院となることが多いようです。また、状態によっては、手術によってつぶれた椎骨に骨セメントを注入する(BKP)方法なども行われます。

 

 

強い痛みは徐々に癒えてきますが、この傷害が生じる背景には骨粗しょう症が潜んでいますので、痛み止め(鎮痛剤)や湿布(経皮鎮痛消炎剤)とともに、骨粗しょう症改善のための処方がなされます。

 

 

痛みがすこし軽くなったからと言って、自己判断での中断はお勧めできません。

 

 

なお、私見ではありますが、痛み止めが合わずお腹が荒れる、という方もいます。

 

そのような方々には、鍼灸マッサージを試してみることをぜひお勧めします。

 

 

●高齢者の圧迫骨折のリハビリ

 

骨粗しょう症改善のための処方とともに、重要なのがリハビリです。

 

 

腹筋・背筋をはじめとするストレッチや筋力トレーニング、日常生活のリスクを減らすための歩行訓練など、退院後も回復状態に応じて行われたり、自主メニューを渡されたりします。

 

 

私見ではありますが、痛みが続いていると、なかなか積極的なリハビリが行えない場合も少なくないようです。

 

 

このような場合にもぜひお勧めしたいことの一つが鍼灸です。

 

痛みをやわらげることにより、積極的なリハビリが行いやすくなります。

 

 

●圧迫骨折の受傷後、強い痛みが持続してしまうケースも

 

圧迫骨折を生じた椎骨は、しだいにくっついて(癒合)いきます。

 

 

しかし、骨の状態などによっては、つぶれた部分がくっつかないままになってしまう(骨癒合不全・偽関節)こともあります。

 

この場合は圧迫骨折の周辺が常に不安定となり、体動時には強い痛みが常に伴うような状態が続きます。

 

 

私見ですが、このような例では、残念ながら鍼灸マッサージによる緩和はあまり期待できません。

 

 

●圧迫骨折の痛みに対し、鍼灸マッサージに期待できること

 

残念ながら、圧迫骨折そのものを治すことは鍼灸マッサージにはできません。

 

ただ、私見ではありますが、圧迫骨折によって生じている、周辺の筋肉の緊張を緩めたり、脳や脊髄で痛みの情報を抑制(内因性鎮痛)することにより、痛みをやわらげることは期待できます(※1、2)。

 

 

症例1:82歳 女性 背中から腰の痛み

 

症例2:74歳 女性 腰椎圧迫骨折後の腰痛および下腹部痛

 

症例3:72歳 男性 脊椎圧迫骨折による背部痛

 

 

●参考文献:

 

※1 (骨粗鬆症の痛みに対する鍼灸(脊椎圧迫骨折を生じた方を対象とした比較研究))

Arch Osteoporos. 2016 Dec;11(1):34. Epub 2016 Oct 20.

Effects of acupuncture on quality of life and pain in patients with osteoporosis-a pilot randomized controlled trial.

Schiller J, Korallus C, Bethge M, Karst M, Schmalhofer ML, Gutenbrunner C, Fink MG.

 

 

※2 脊椎圧迫骨折に対する鍼治療

今田 開久 , 清野 充典 日本東洋醫學雜誌 54(別冊), S132, 2003-04

 

 

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ご家族の方へ

お歳を召されたお父様、お母様のこと、ご心配ですよね・・・

 

痛みのためになかなかリハビリができない・・・

そんな方々のところに、訪問して施術しています。

 

腰や膝が痛そうだけど、病院に連れていくのだけでも大変だし・・・

連れて行っても痛み止めと湿布をくれるだけで、あんまり良くなってないし・・・

 

マッサージや整体に連れて行ってもその時だけ楽になってるぐらいみたいで・・・

 

連れていくのは休みとらなきゃ行けないし、時間も費用も大変・・・

 

おまけに、最近は曜日や時間も間違えることがあるし・・・

 

 

こんな思いで、お母様やお父様のことを毎日心配していませんか?

 

離れたところにお住まいであれば、なおさらですよね・・・。

  

 

 


そんなお母様、お父様のところに、私が訪問します。

そんなお母様、お父様のところに、私が訪問します。

痛みをやわらげ、少しでも日常生活ができるよう施術やリハビリ、日常動作のアドバイスを行います。

 

また、気づいたことはこまめにご家族にメール、LINE、TELなどで連絡させて頂いています。

 

さらに、医師やケアマネジャーなどの医療・介護関係者の方々にも定期的、随時的に報告・連絡・相談しています。

 

 

 


●一般社会人・スポーツ選手の方々の声:

※残念ながら、全てのお客様にこのような結果が出る訳ではありません。施術を重ねても、全く変化がみられない方もおられます。

しかし、慢性的な痛みにお悩みなら、鍼灸を試してみる価値はあると思います。

 

 

・膝の内側の痛み: 42歳 女性 M.Y.さん (登山、山スキー愛好家)

 膝の内側の痛みを克服し、登山や山スキーにも無事復活

 

・マラソン: 37歳 男性 Y.T.さん (マラソン、トレイルラン愛好家)

 足の裂離骨折、シンスプリント、ハムストリングス肉ばなれなどを克服し、

 富士登山競争で2ケタ台の自己ベスト! 夢の別府大分マラソンへ

 

・帯状疱疹後神経痛(胸部): 83歳 男性 S.N.さん

 6年前から続く帯状疱疹後神経痛、名医を転院したものの・・・ ところが

 

・すね・ふくらはぎ: 76歳 男性 (閉塞性動脈硬化症のため要介護の方)

 こわばっていたふくらはぎが柔軟になり、階段で脚が交互に降ろせるように

 

・足首の痛み: 19歳 女性 H.S.さん (バレリーナ)

 長年悩んでいた、バレエでの三角骨障害の痛みが変化

 

・すね・ふくらはぎ: 30歳 男性 N.K.さん (アメリカンフットボール)

 アキレス腱断裂後のふくらはぎの緊張が変化

 

・帯状疱疹後神経痛(頚部): 68歳 女性 T.I.さん

 誤診の末に残った強い神経痛、何を受けてもイマイチだったが・・・

 

・腰痛: 30歳 女性 N.K.さん (WEBデザイナー)

 腰部椎間板ヘルニアの痛みがウソのように変化

 

・膝の内側の痛み: 52歳 女性 K.H.さん (ジムインストラクター)

 膝の内側の痛みが変化、インストラクターの仕事も支障なく可能に

 

・膝の内側の痛み: 32歳 男性 T.N.さん (富士山から登山にめざめた方)

 登山で痛めた膝、痛みをほぼ克服し富士山登頂

 

・膝の内側の痛み: 52歳 男性 T.S.さん (登山愛好家)

 登山の再開で痛めた膝、膝痛を生じることなく穂高岳登頂!

 

・ふくらはぎの肉ばなれ: 40歳 男性 T.K.さん (サブスリーランナー)

 独自の施術メニューで、回復までの期間、費用ともに軽減、無難にランニング復活へ!

 

 


よくある質問

Q 週に何回ぐらい受けるのがいいの?

A. お客様のご病気や、症状の程度、生活、介護環境などによってお勧めの頻度は異なりますが、

おおまかには、以下のように考えて頂くとよいかと思います。

 

 軽い症状: 週1回

 中ぐらい: 週2回 (できれば中2~3日あけて)

 重い症状: 週3回 (できれば中1日あけて)

 

 

Q 介護保険を使うの?

A. 介護保険の適用ではなく、健康保険の適用が可能です。(※医師から同意書を頂ければ可能)

介護保険の限度額を気にせずに、マッサージや鍼灸の施術が受けられます。

 

※サービスを円滑に行うために、ご担当のケアマネジャーと適宜、連絡を取らせて頂きます。

 

 

Q 「同意書」ってなに? お医者さんに行けばもらえるの?

A. マッサージや、鍼灸の施術が必要であると医師が判断したことを証明する書類です。

この書類があれば、鍼灸マッサージの施術に健康保険が適用できます。

 

同意書の用紙は病院にはありません。矢野がお客様を問診・徒手検査等した上で、

お医者様に提出する「同意依頼状」を作成させて頂きます。

 

その同意依頼状を、病院の受診時にお医者様にお渡しし、ご署名を頂きたい旨をお伝え下さい。

同意書が取得できたら、健康保険での施術が開始できます。

 

 

Q どんな病気、状態の方が多いの?

A. はり・きゅうでは、脊柱管狭窄症や変形性脊椎症などによる腰痛や坐骨神経痛、

ひざ関節痛、肩関節痛、首や肩の痛み、変形性股関節症などの方が多く施術を受けられています。

 

 

Q 訪問のときに用意するものはあるの?

A. 特にありません。お客様やご家族にご負担をかけることのないよう、極力普段の生活空間のままで施術させて頂きます。

 

お客様にはあらかじめトイレを済ませ、ベッドや布団の上に移動して頂いていると施術の時間も多く確保できます。

手指衛生のために洗面所をお借りしておりますので、ご了承下さい。

 

 

Q 家族も施術してもらえる? 介護疲れで・・・

A. もちろん大丈夫です。健康保険でも、自費での施術でも可能です。

ご希望がありましたら教えて下さい。

 

 

Q ハリって痛くない?? 効果はありそうだけど、ちょっと怖くて・・・

A. 鍼の施術で使われる針は、0.12mmぐらいの太さしかありません(髪の毛よりちょっと太い程度です。)

注射針と違い、先端もなめらかに加工されているので、刺される感覚はほとんどありません。

(刺した事がわからない方もいるぐらいです。)

 

また、全て使い捨ての針を使用し、施術部位や手指の消毒を徹底しておりますので、安心して施術が受けられます。

 

 


お問い合せはこちらに

●TEL受付時間帯: 8:00~22:00

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どうぞ、お気軽にご相談ください(^^)

※施術中、運転中など、電話に出られないときがございます。こちらから折り返しお電話させて頂きますので、少々お待ち頂けましたら幸いです。

 

●メールでのお問い合わせには、極力当日中に行わせて頂きます。

 

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●訪問曜日・時間帯

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お休み: 木、日、年末年始 (祝祭日は訪問しています)

(当時間外をご希望の方も、移動ルートによっては可能な場合がございます。念のためご連絡を頂けましたら幸いです。)

 

要介護・高齢者への訪問施術専門  矢野鍼灸治療院

平塚市真田より、おおむね10km圏内に訪問可能です(^^) (※以遠は応相談)

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